引っ越しました
“引っ越しました”
AKB48 TeamKの公演曲に、そんな曲がある。
タイトルと歌詞だけ見れば、あるカップルの新しい道を切なく歌うだけの曲。
でもこの曲が含まれる公演は、AKB初のチーム再編が行われた、その最初の公演。
そう、秋元康が大好きな例えソングである。
引越しの歌と見せかけて、チーム再編の歌。
“君がそばにいない現実に 慣れていないんだ”
など、当時のメンバーの想いをさりげなく映している歌詞もある。
それとこの曲の歌詞もそうだけど、秋元さん生まれ変わるの好きだよね。
どうでもいいけど、この公演の前座でやっていた、“檸檬の年頃”が歌謡曲好きの僕にはたまらんのです。
コード進行が大好きなセカンド・ラブと似てるし、メロディの作りがベタな歌謡でツボすぎる。
なんて話を軽い気持ちで枕にもってきてみたものの、
この曲が発表されてもう10年近い月日が経っていることになんとも言えない感情になっている。
10年って。10年桜からもう10年経ったのかい。
光陰矢の如しってまさしくだよ。
ということで、年があけまして引越しが完了しました。
しばらくこの場所で落ち着きたいですね。いい加減引越しには飽きました。
今回は静かな生活をしたくて、そういえば学生時代に住んでたエリアがいい感じだったなぁと思い、沿線こそ若干違うものの、近しいところに腰を据えてみました。
周りが住宅街なこともあり、アパート内外どっちも静かで快適です。
広くはない部屋だけど、家具もお金の出せる範囲で好きなものを揃えられるからまぁまぁ楽しい。
そんなこんなで、去年よりもちょっとやせましたがマイペースに生きています。
吐き出したいことがあれば、このブログも更新していきます。
ではまた。
【名曲探訪】静かの海で
青く浮かび上がる君のいる場所
あまりにもきれいで言葉にならない
静かの海で/L'Arc-en-Ciel
※非公式の映像だけど、あまりにクオリティが高いのでお気に入りです。
1995年発売、3枚目のアルバム『heavenly』に収録された一曲。
後半のコーラスフレーズである“feel heavenly”がアルバムタイトルに冠されている。
98年の復活以降は一度も演奏されてこなかった曲だったが、
先日東京ドームで行われた“LIVE 2018 L'ArChristmas”にて実に22年ぶりに演奏されて、誰もが驚いた。
僕はラルクで一番この曲が好きで、けれど原案が脱退したメンバーでもあるため
金輪際ライブでは聞けないのだろうと諦めていた。
だから、あの東京ドームで宇宙の映像が流れ、アポロの無線音声が聞こえ、
hydeが“一人残されて”と歌い始めた瞬間は混乱と同時に涙が流れた。
こんな奇跡が起こるのか、と。
あの感動は一生忘れることはないだろうと思う。
なので、その感動が覚めないうちに、いかにこの曲が素晴らしいか語り散らしてしまおうと思う。
タイトルにある静かの海とは、月の平原の名前のひとつ。
そう、海の歌ではなく月についての歌。
冒頭の“一人残されて 静かの海にいる”というフレーズは一聴すると恋唄のようにも聞こえるが、これが実は月に残された宇宙探査機目線という前代未聞の歌詞。
この時点でこの曲の特異性がずば抜けているのだが、(いい意味で)ぶっ飛んでるのは歌詞だけではない。
アカペラの出だしから、ディレイをかけて浮遊感たっぷりのギター。
2番メロを経て、サビへ向かうのかと思えば唐突にシンセの音が新しい地平を拓き、続く銅鑼の音、ギターのスクラッチノイズ。
そして訪れる荘厳な“feel heavenly”のコーラスと、俺が主役だと言わんばかりに鳴り響くギターソロ。
そしてコーラスとギターの隙間から聞こえる歌詞は、地球という生命の美しさと
二度と地球に帰れない寂しさが交錯して、儚くも美しい。
こんなにスケールのデカい曲がデビュー2年目のバンドの曲だなんて、誰が信じられようか。
初期ラルクの耽美的世界観は、ここに極まったと言っても間違っていないと思う。
ちなみにどうでもいい話だが、この曲に浸りたい方はぜひ夜、
できれば誰もいない海や明りが少ない、星空を見渡せる場所で聞いてほしい。
後半のコーラスに脳が惚けていく感覚がとても気持ちいいはずだ。
ラルクリが早々に映像作品として発売されますように。
【名曲探訪】SORRY LOVE
いっそこのまま この夜に心を置いていこう
SORRY LOVE/GLAY
2007年10月発売、37枚目シングル収録。
高校生の初恋のような可愛らしい歌詞と、サビを食うかのような最高のBメロが美しいバラードナンバー。
GLAYってたまにBメロが最高過ぎる曲書くよね…
寂しい帰り道を照らす街頭のような、シンプルなギターリフのイントロに導かれて、途方に暮れる心情をつむぐAメロ。
雪まで降ってきて、心細さも増してくる。
初冬の街の、鈍色の雲からちぎれる雪と、二人の間にある重い沈黙。
そして主人公は振り返る。
独りよがりの恋でした、と。
愛だったら君の事をもっと考えられたのかもしれない。
でも、これは恋でしかなかった。自分に都合のいい願いでしかなかった。
話は少しそれるけど、吉井和哉の曲に『恋の花』がある。
ライブでしか歌われない原曲バージョンの歌詞が、恋と愛について似たことを言っている。
“枯れてほしい 恋の花/死んでほしい 恋心”
“恋の花ない場所は/愛に溢れたとこだろう”
自分がこうしたい、ああしたいで一杯なうちは恋でしかなく、
相手が見えていないから時には傷つけてしまう。
それならいっそ友達のまま密かに恋焦がれていた方がどれだけマシだったか。
そんな主人公が、初めて相手のためを想う2番の歌詞。
“君が望むこれからに リボンをかけて ギュッと抱えて 雪積もる道駆けて届けたい”
“君が望むこれから”に僕がいなくても、君が幸せになってくれれば。
なんて可愛らしい、でも素敵な想いだろう。
でもそんな想いも空しく、二人はここから別の道。
ここからはただ、それぞれの季節が巡っていく。それだけのこと。
ならば、その想いだけでもここへ置いていこう―。
独りになって少し冷静になった主人公の切なさを鳴らすアウトロで曲が終わる。
その余韻に、雪道のしんと積もる静寂の音がする、、、ような気がする。
どこか心もとない冬の夜のお伴に、この名曲を。
11月の徒然
気づけばもう11月になってしまった。
時の流れが速いのは、年をとったからなのか、実は年々世界の時計が加速しているのか。
会社の決算が12月ということもあり、仕事と年間行事のバイオリズムが一緒なので
年間でこの時期はこう、ここが終わればあっという間に年末、なんて見通しが立ちやすく、そして毎年その予想通りの1年を過ごしているから面白い。
ただ今年はもう目標達成しているから、慌ただしさが微塵もなくて全く穏やかなんだけど。
なんなら今月末とか12月にも有休ぶっこんであるけど。いえーい。
なんの心配なく平日のライブを楽しめる幸せよ。
そういえば、10月の響きはまだ秋の穏やかな趣があるというのに(陽のさす公園でピクニックをするような)
11月、と書いた途端に冬のイメージで肌寒くなり、そして来るべき12月に向けて少しだけ浮足立つのはなぜなんだろうか。
やっぱり街がイルミネーションで彩られ始めるせいだろうか。…違うか。
それにしてもイルミだクリスマスだなんだって、猫も杓子も冬は独り身を責めるよね。
いや責めてはないか。ただ一人より二人以上の方が楽しめる出来事が多いだけか。
まぁでも肌寒い季節故、二人の方がいいんだろうねきっと。
僕の片割れはどこにいらっしゃるのでしょうか。恥ずかしがらずに出ておいで?
しかし今年も残すところあと60日は切ってしまったんだなぁ。
くっついたり離れたりだとか、今年はなんか色々ありすぎて春先までの記憶があまりないので、
来年は穏やかに、記憶がちゃんと残るように生きたいですね。
あんま来年のこと言うと鬼に笑われるか。まぁいいか。
夏と音楽と徒然
今日は一段と気温が低く、ようやく、これで本当に夏が終わるんだなと感じる一日でしたね。
季節が巡ると、服を着替えるように聞きたい音楽も変わるもので。
そんな着替えの前に、この夏(もしくは今年も)よく聞いてた音楽をまとめてみようか。
1.BLUE/a flood of circle
リリースは2016年かな。それから毎年聞いてるやつ。
ベスト盤のレコ発ツアーファイナルの新木場で聞いて、いい意味でベストライドからさらに突き抜けた曲だと一発で思ったなぁ。佐々木氏の好きなスピッツっぽい。
サビがとにかく気持ちいいんだよ。夏はGだよやっぱ。
2.himawari/Mr.Chirdlen
Mr.Children「himawari」from TOUR 2017 Thanksgiving 25
これは去年の曲か。
REFLECTION以降帰ってきたバンドサウンドがこの曲の主人公の感情を盛り立てていて恰好いい。ストリングスは派手すぎると胃もたれしちゃうからね…。
そんで泣きのギターソロ半端なく恰好いいんです。
リリース前の公開がギターソロから始まる映像で、まぁ一発で惚れたよね。
あいみょん - マリーゴールド【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
正直に告白すると、一番最初に知った時は“貴方純愛解剖歌”を聞いてひいてました。
でも“君はロックを聴かない”で好きになりました。そんな“ロックを~”も持ってるノスタルジックな空気を持った“マリーゴールド”も当然好きになり。
なんだろうね、このどこまでも優しくて懐かしい空気感。メロディも素敵で、誰でもすぐに口ずさめるような口当たりの良さ。
そんで歌詞の情景描写も巧い。なんかの評論記事にあったけど、「想像をさせる隙間」があるんだそうな。なるほどね。
4.古墳へGO!/レキシ
歴史縛りファンクネスバンド、レキシ。
楽曲のすべてが歴史、主に日本史にまつわるというなんともコンセプチュアルなバンド。
この曲も古墳がテーマではあるんだけど、恋人が自分の好きなものを楽しんでくれたらいいなという普遍的な恋に落とし込んでるからすごい…のかな。笑
でも曲は滅茶苦茶爽やかで山下達郎を思わすようなsaxソロまで飛び出る始末。
めっちゃドライブ向きな一曲。
5.Summerend/BEAT CRUSADERS
リリースからちょうど10年なのか。この10年、聞かなかった年はたぶんなかったぞ…笑
タイトル通り、夏が終わる切なさを美しいサビのハモリとエモーショナルなギターソロに乗せて運ぶ歌。
ビークルの英詞はシンプルな単語でしかないんだけど、意訳も載っていて、ぜひそこまで見て読んでほしいんだよね。
とかいろいろ書こうとして下書きに放置してたらもう11月が近い。
なのでいったんここでリリースしておこう。
続きはまた来年、かな。
音楽と徒然 1.5
さて前回のブログでなんとなく始まった音楽についてあれこれ書きたいシリーズ。
ノーアイディアで書くと先が見えないので、簡単に僕の音楽遍歴?を書いてしまおう。
・『言葉にできない』で音楽のよさを知る(小学校中学年?)
・ラルクに出会ってしまう(小学校中学年)
・ラルクが休止したのでGLAYとか他の音楽も聞き始める(中学)
・洋パンクを聞いてみる(高校)
・初期ロキノン系バンドにハマる(ACIDMAN、アジカン、バックホーン、ビークルあたり)(高校)
・今さらイエモンのベストを聞いてハマる(高校)
・音楽系まとめサイトでLilliesやNOVEMBERSやフラッドを知ってハマる(大学)
・どうもブルースロックが好きだと気付く(大学)
・ライブに初めて行ってハマる(大学)
・AKBや乃木坂にハマる(大学~社会人)
・その後欅坂、けやき坂もハマる(社会人)
・引き続きロックは大好き
ざっくりこんな感じかな。
こうして見ると、高校~大学あたりでジャンルは狭いけど色んな音楽に触れて
好きなバンドが増えていったんだなぁ。
基本ロックが好きで、一方美メロ好き故にアイドル曲も好きになり
結果音楽の趣味が迷走しているようないないような。
この流れの中で出会った音楽、好きになった音楽を好き放題語る、
そんなシリーズになっていくと思いますので
興味のある範囲で読んだらいいと思います。
もし趣味に似たようなとこがあれば語り合いましょう。
ではまた。
音楽と徒然
せっかくの戯言用ブログなので、僕の人生の9割を占めるであろう
音楽との関係について書いてみようと思う。
たぶん書きたいことは山ほどなので、ある程度のシリーズになると思う。需要はなくとも。
僕が音楽に出会って目覚めたのはいつだったろうか。
たぶん、音楽を聴いて心が動いた最初の記憶は
小さい頃、カーステから聞こえたユーミンの“リフレインが叫んでる”なんじゃないかなぁ。
あの曲でときめいた時の風景は今でも覚えている。
夕暮れ時の色合いに、イントロのシンセと歌いだしのマイナーコードがドンピシャだったんだよな。
音楽と風景って非常によくリンクして、どちらかをきっかけに必ずもう一方が浮かぶのがすごいよね。
そんな体験からもう少しだけ経ったころ、メロディで心を揺さぶられる体験をした。
オフコースの“言葉にできない”、だった。
あれは小学校の高学年の頃だったろうか。
CMなのかバラエティなのか、とかくテレビから流れたメロディの美しさにやられて
母親に速攻でなんの曲か尋ねたことを憶えている。
母親がオフコースのファンだったこともあり、手元にあったカセットを貸してくれた。
そしていつぞやの誕生日に買ってもらったカセットウォークマンに入れて、何度もリピートした。
これが僕の音楽に対する初恋で、以後僕は音楽にどっぷりハマっていく。
但し基本的には楽曲派であり、歌詞で“このフレーズたまらん!”と語れるものの多くはロックばかりだ。
何故かは自分でも分からないが、J-POPによくある“夢・希望・勇気・未来”みたいな歌詞が
非常に苦手なのである。
たぶん人生においてそういう歌詞とリンクするような体験がなかったからだろうか…。
とはいえJ-POPはいかにキャッチーなメロを作れるかで売れる/売れないが決まるから
そういう意味では曲やメロディは好きなんですけどね。
そんな僕が、人生の大半をともにするロックバンドと出会った話はまた次回。